こんにちは。なぜかオキナワアナジャコが話題になっていますね。
オキナワアナジャコが八重山地方で育毛剤に使われていたということらしいのですが、その成分や効果が本当にあったのか、また現在でも何かしら育毛剤に使われていたり商品として販売されているのかなど気になったことを調査してみます。
オキナワアナジャコとは
オキナワアナジャコというのは沖縄の八重山地方を中心に生息する珍しいエビ目の生物で、
夜行性のため普段はほとんど見ることのできないものだそうです。
体調はかなりでかくて、30cmほどなんだとか。
味は淡泊で、インドネシア、パプアニューギニア、フィジーなどではハサミの部分が食用として消費されているようです。
日本だけが生息域ではなく、亜熱帯地方を中心に生息しています。
見た目はアメリカザリガニを大きくした感じということ。
オキナワアナジャコがなぜ育毛剤に?
謎なのは、オキナワアナジャコがかつて八重山地方で育毛剤として使用されていたという事実・・。
なぜこれが育毛剤になるんでしょうか。。
そもそも昔の人って、ハゲを気にしていたんでしょうか。完全なる偏見ですが、昔の八重山地方の男性って豪快で快活なイメージで別にハゲなんて気にしないのでは?
なんて思ってしまいますが、男性にとって薄毛は永遠の課題なのかもしれませんね。
いや、男性だけに限った悩みではなかったかもしれません。
沖縄では食用にはしないが、かつて八重山地方では個体を黒こげに焼いて油と混ぜたものを頭皮に塗り、育毛剤のようにして使用していたという。
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/
オキナワアナジャコを黒焦げに焼いて油を混ぜたものを頭皮に塗る??
育毛剤のように??
それは果たして育毛剤の効果はあったのでしょうか。イメージとしては逆効果のような気がしないでもないですが・・。
オキナワアナジャコの成分や育毛剤としての効果は?
オキナワアナジャコはエビなので要は甲殻類の部類ですよね。そこから取れる成分としてはカルシウムが考えられますね。
少し掘り下げて見ると、どうやらエビってものすごい栄養価が高いようです!
特に甲殻類の殻の部分には、カルシウムの他に、キチン、アスタキサンチンという栄養成分が豊富に含まれているそうです。
[box04 title=”キチンの効果”]- コレステロール(毒素)を吸着する
- 肥満予防
- 火傷を負った時の人工皮膚の原料になる
- ジャンプーなどの保湿成分として使用される
- 化粧品やサプリメントの成分として使用されている
- 強力な抗酸化力(ビタミンEの1000倍の抗酸化力!)
- 疲労回復、動脈硬化の改善
- 美肌効果
- 眼精疲労を改善する
わお!すごい!これを知ればオキナワアナジャコが育毛に効果があるのがなんとなく見えてきましたよね。。ただの言い伝え迷信かと勝手に勘ぐっていました。。すみません。
だからと言って、エビの殻を直接頭に乗せても効果はありません。ただ、「キチン」「アスタキサンチン」には底知れぬパワーが秘められていることがわかりました。
黒焼きの意味について
ちなみに、わざわざ黒焼きにすることにも疑問があったので、調べてみると「黒焼き」にもやはり意味があるようですね。
黒焼きの歴史は古く江戸時代から脈々と伝わる民間療法のひとつで、様々な食材を真っ黒く焼いて焦がしたものを色々な病気の薬にするというものです。
昆布の黒焼きは気管支炎に効く、大根の黒焼きは利尿、ナスは歯周病、かぼちゃのヘタは咳止め・・などです。
なかでも玄米の黒焼きはガンに効くといわれ玄神と呼ばれていたそうです。脈々と受け継がれてきた黒焼きは、現代になり科学の発達により、薬効効果の成分が判明してきたそうです。
どうやら黒焼きすることで、その食材の持つビタミンやミネラル、ファイトケミカル(植物由来の抗酸化栄養素)などの成分が強く出現するそうなのです。
食材を天日干しすると、ある種のビタミンやミネラルが生のものとは比較にならないほど活性化すると言われていますが、黒焼きにするとそれと似たもっと強い変化がおきるのではと言われています。
黒焼きは炭としての効果もあります。
炭と言えば、思いつくのは消臭効果や防腐効果!炭の表面を顕微鏡で見るとちいさーい穴だらけの構造になっていて、なんと小指の爪ほどの炭でもその表面積は小学校のプールくらいの広さになるそうです。
炭の吸湿効果、防腐効果はこの無数の穴の中に毒素を引っぱりこみ細菌が無害なものへと変えることで起こるそうです!
引用:https://ameblo.jp/kireigohan/
オキナワアナジャコは現在も育毛剤として使われている?
さて、沖縄アナジャコ(甲殻類エビ目)が健康にも効果が見込めるということはある程度理解できましたが、育毛剤として今もどこかで使用されていたり、もしくは一般的に広く販売されていたりするのでしょうか?
こんな記事を発見しました!
カニ殻に含まれる極細の繊維状物質に高い発毛効果があることが、鳥取大などの研究で分かった。マウスの背中やヒトの毛根にある毛乳頭細胞を使った実験では医薬品成分「ミノキシジル」よりも効果があった。研究チームは、「既存の育毛剤に混ぜる」などの方法で実用化したいと話している。
実験では、カニ殻を分解して得られるキチンナノファイバー(CNF)の性質を改変した「キトサン化CNF」を剃ったマウスの背中に塗り、他のさまざまな素材と発毛効果を比較した。その結果、毛の長さ、毛の面積率、成長期の毛根数で、キトサン化CNFが発毛剤リアップ(大正製薬)の有効成分として知られるミノキシジルを上回った。(2018.7.7)
びっくりですね!比較的新しいデータですし、今後の育毛剤の発展に一躍買うかもしれませんね。
そしてなんと、オキナワアナジャコに含まれるキチンやアスタキサンチンが含まれる育毛剤ありました!
それがこちらになりますね。↓
|
育毛剤とかは、売れ筋だとか値段とかで安易に選ぶのではなく、成分の由来などでデータを収集して、「成分配合」度合いで選ぶのがいいかもしれませんね!
それにしても、このオキナワアナジャコの栄養価の高さを知っていた昔の昔の沖縄の人って本当にすごいですよね。。
まとめ
オキナワアナジャコを育毛剤に使っていたという昔の沖縄八重山地方の習慣を知って、またまた〜っと面白半分で書き始めた記事でしたが、意外にものすごく勉強になりました!笑
先人の知恵の土台の上に私たちの健康も支えられているんだなぁと実感するような一件でした。先人の知恵あっぱれです。